「汚れた後悔を刻み」
捨てたくて断ち切りたくて
それでもどうしても
忘れられぬもの
もう二度と振り向かないことを誓った
決断を悔いぬことを誓った
自分を殺すことを誓った
それなのに今でも
背の向こうにあるあたたかい気配を
探って立ち止まってしまう
笑っている気配
親しげに名を呼んだ高らかな声
肩を腕を触れていったぬくもり
きつく目を瞑る
すぐ後ろにあるような錯覚
まだ俺は
何かを信じているの
そんな儚くか細いものを
凍った月が
音もなく
手の中でひび割れる
薄い欠片が残される
捨てたくて断ち切りたくて
それでもどうしても
忘れられぬもの